I FOR YOU がん遺族会に参加してきました

先日、I FOR YOUが主催するがん遺族会に参加してきました。
この場所を知って、参加するようになって2年くらい経つのかな。

がんの遺族会ってどんな場所なんだろう…

この場所は「元気になるための場」でも
「前向きになることを求められる場」でもない、ということでした。

ただ、そこにいていい場所。
語らなくても、整理できていなくても、
そのままで受け止めてもらえる空気がありました。

もしも

身近でがんの遺族、患者の家族で悩んでいる方がいたら

医療者、地域の方でこの場所に興味のあるという方

施設や病院で、なかなか想いを聴くことがむずかしいと感じている医療者の方
わたしの気持ちも支えてもらえている場所です。

最後まで読んでくれると嬉しいです。


目次

この場所を知ったきっかけ

手前が大井さん、森先生(中央うしろ)、運営の中川さん(右)

今回は、森先生に繋げたい仲間と一緒に参加してきました。

私がこの場所を知ったきっかけは、
大井さんの存在でした。

大井さんは、
旦那さん(30代後半)をがんで亡くされ、
その深い悲しみの中で、
自分の気持ちを吐き出せる、この場所に出会ったそうです。

誰かに急かされることもなく、
前向きになることを求められることもなく、
悲しい、つらい、気持ちを吐き出したい

そんな場に支えられながら、
少しずつ「心」を回復させてこられました。

そして今では、
I FOR YOU の運営コアメンバーとして活動されています。

「支えられる側」から「場を支える側」へ。

その姿を知ったことが、
私がこの場所に足を運ぶ大きなきっかけでした。

大井さんは、さきおりサロンをしています。


森先生と、集まっていた人たち

遺族会で出会ったのが、
I FOR YOU の代表である
森一郎先生です。

そして、もうひとつ強く心に残ったのが、
その場に集まっていた人たちの存在でした。

  • ボランティアで参加されている医療者
  • セラピストの方々
  • そして一般のボランティアの方々

誰かに頼まれたわけでもなく、
報酬があるわけでもなく、
森先生の想いに共感して、自然と集まっている人たち。

その光景は、
私にとってとても衝撃的でした。


一歩、外に出たら知らない世界がある

実はそれまでの私は、
仕事の中で
「やりたいことがあるのに、仕事だから叶わない」
「想いがあっても、届かない」
そんな感覚を抱えながら、もがいていました。

でも、この場所に来て、感じたことがあります。

一歩、外に出たら、
想いを叶える人たちが、すでに集まって活動していた。

悲しみや痛みを知っている人たちが、
それでも誰かの居場所をつくり、
支え合おうとしている。

こんな場所があるんだ!

仕事を辞めたあとに、この場所に出会いました。
仕事を辞めたあとも、ボランティアという形で、じぶんの経験が役立つ場所がある。

わたしの居場所まで支えてくれていますね…。


つらい想いを、安心して吐き出せる場所

この場所は、
がんの遺族の方、そして、がんの患者さんのご家族が、
自分のつらさを、そのまま吐き出せる居場所です。

みなさんは、
つらいことがあったとき、誰と話をしますか。

友達?
家族?

もちろん、それができる方もいます。
でも、体験しないとわからないことがあるのも事実です。


一番近い人にこそ、話せないこと

がんを経験したご家族や遺族の方の中には、
一番近くにいる家族や、仲のいい友達にさえ、
自分の気持ちを話せなくなってしまう人がいます。

それは、相手が悪いわけではありません。

家族も、友達も、
励まそうとしてくれる。
前向きになってほしいと思ってくれる。

でも、その善意の小さな一言が、
弱っている心には、思いのほか大きなダメージになることがあります。

理由も、気持ちも、わかっている。
それでも、
どうにも整理できない感情や、
行き場のなくなったつらさが残るのです。

わたしは中学生のときに母を亡くしています。
もう30年以上前ですが、周りの友達気を使われるのも申し訳ないかな〜。

家族の前でも、闘病中にも泣いたりしたことはありません。
今のように、情報があるわけでもなかったので

何かわからない、なんとなく母親はいなくなってしまうんだな〜と1人で考えて、ベッドの中で泣くような生活でした。


だから、この場所

ここには、
無理に前向きにならなくていい空気があります。

解決しなくていい。
答えを出さなくていい。
泣いてもいい。

ただ、
安心して話していい場所が、ここにはあります。

それが、
I FOR YOU のがん遺族会の、
いちばん大きな価値だと感じました。

ひとりひとり、個別で話しを聴く

開始前の事前ミーティング

他にも遺族会などは存在するようです。

一人ひとりで話しを聴いてくれる場所がありがたい

他の遺族会では、グループでの話し。
同じ遺族でも、段階が違うと、些細な言葉に逆につらくなってしまう。

I FOR YOUのすごいところは
ひとりひとり、スタッフが対応をする細やかな配慮です。

中には、他の方とお話をしてみたいという方には
スタッフが連携をとり、グループでの場を作ることもあります。

大まかな流れ

前半1時間:個別
後半1時間:個別またはグループ

とはいえ、スタッフはボランティアでの参加
当日来られる方の人数と、スタッフの人数によっては臨機応援に調整しています。
それでも、お一人お一人の話しを聴くことを基本にしており
その形ができるだけ維持できるように
わたしも、参加できるときは行かせてもらっています。


医療や科学では支えきれないものを、人の力で

医療や科学は、
身体を治療し、命を支えてくれます。

でも、
医療保険だけでは支えきれないものがあります。

それは、
残された家族の気持ちです。

I FOR YOU の活動は、
医療や科学の力ではどうにもならないつらさを、
人の力で支え合う取り組みだと感じました。


森先生には、
以前、「いい看取りの日」のイベントにて、
ご講演をしていただきました。

がんの遺族会、がん患者家族会から、意思決定プロセスの課題について
I FOR YOU Japanの取り組みもお話していただきました。

人の繋がりや、支える力の大切さ

居場所を継続して作り続けている、先生の活動をこれからも応援していきたいです。


もし、あなたの身近にいるなら

もし、あなたの友達や家族の中に、
がんの患者さんのご家族や、遺族の方がいたら。

「こんな場所があるよ」と、
そっと伝えてみてください。

話さなくてもいい場所がある。
それを知っているだけで、
救われる人がいます。

サロンのスケジュールは↓から


よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

「みんなの師長さん」、藪内加奈子です!
介護施設管理職歴15年以上。

本人の望む、その人らしい豊かな最期を迎えてほしい。

高齢者の家族の「想い」と、高齢者の現実「老い・死」
高齢者施設で働く介護医療関係者のジレンマをなくしたい。

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次