公演の背景と経緯
7月9日に東かがわ市で「人生会議」についての講演を行いました。この依頼は、東かがわ市人権推進課からのもので、「最後まで自分らしく生きる」というテーマが人権に繋がるという理由からです。
この依頼のきっかけは、私の友人が東かがわ市に住んでおり、その縁でこの講演が実現しました。
地域の民生委員みなさま、東かがわ市人権推進課の担当の皆様、地域への呼びかけ、宣伝、運営に感謝です。
平日の午前中という時間帯に、多くの方に集まっていただき、大変盛り上がりました。
人生会議:講演準備と内容
講演に向けて、スライドを大幅に改訂しました。以前の講演では、人生会議の「価値観を共有」がうまく伝わらなかったため、今回はより具体的な事例を追加し、価値観の共有とそのプロセスの重要性を強調しました。
講演の内容は、人生会議についての基本的な情報から始まり、具体的なケーススタディや価値観の共有方法について説明しました。
人生会議:講演当日
当日は、多くの市民が参加し、特に年配の方々が多かったです。講演中は、市民の方々が積極的に意見を交換し、交流する場となりました。
前半は、人生会議を知るをテーマに講演
後半は、もしバナゲームで、余命半年の価値観を共有
最後は、質疑応答。ここで、今回の講演をまとめてくれた、スミレさんのグラフィックレコーディング(グラレコ)登場です。
グラレコも好評で、多くの参加者が写真を撮っていました。
もしバナゲーム
もしバナゲームは、もしも自分が「余命半年だったら」その時に、自分が大切にしたい価値観を共有するというカードゲームです。
人生会議は、人生の最終段階について「決める」ことではない。その話し合いの時に、本人の「価値観」を大切にします。
価値観は、人に言語化し共有しなければ伝わりません。
もしバナゲームは、最後に自分の考えを「語る」ことがポイントです。誰かに自分の考え・価値観を伝えることで、市民の皆様が、それぞれの人生の体験や、死生観について共有が始まります。
今回、参加された方の中で、92歳の方がいらっしゃいました。ゲームのサポートを、市の職員さんがフォローしていただき感謝です。
人生会議・アンケート
アンケート結果をいただきました。(アンケート回収37名 参加者 44名)
- 30代 1名
- 50代 4名
- 60代 19名
- 70代 13名
60代、70代の方が多かったです。老後の不安、周りの介護の話しなどを、リアルに聞く機会が増える世代でもあります。
不安な中でも、価値観の共有という、今からできる行動が何か伝わってくれたら嬉しいです。
人生会議について今まで考えたことがあまりなかったので、考えさせられ痛感した。
グループワークも楽しく、和やかなグループ討議ができ、考えさせられることもあり、大変勉強になりました。
楽しく人生を考えられて良かったです。
娘が看護師をしている。終末期医療については色々お願いをしている部分もあるが、みんなが寄った時に、話をしておくのも必要かな。
日頃から、家族と色々話をしておく必要性を感じました。今日が、毎日最高という日々を過ごしたいと思いました。
人生の最後に自分らしい選択ができるようにしたい。そのために、今から準備できることを考えていきたいと思った。
もしバナゲームは家族とやってもいいと思った。
講師の先生の心に残る体験談を、もっとお話ししてもいいと思った。
その他、たくさんの感想をいただきました。ありがとうございます。
今後の展望
講演の成果として、市の担当者の方々から好評を得ました。
「若い世代(40代〜50代)の方にも参加していただきたい。」
今回は、平日開催ということもあり、年配の方が多かった印象です。70代以上の方の、子ども世代の方にも、人生会議について知る機会が持てたらいいなと感じました。
また、地域・自治会レベルでの小さなエリアでの交流会などの相談もいただきました。
今回の、講演の内容を、多くの方に知っていただきたい、また、もっと身近な介護・人生最終段階の医療ケアについて相談をしたい方はご相談ください。
人生会議、講演後は・・・
翌日、東かがわ市の友人、グラレコのスミレさんと一緒に徳島県、剣山に登りました。
私のささやかな夢は、人生会議の講演をしながら、その地元の山を楽しむことです。
この夢が実現し、非常に嬉しく思っています。
まとめ
この講演は、人生会議の重要性を広めるための大きな一歩となり、多くの市民に、人生会議について知る機会を、与えることができました。今後もさらに多くの世代にアプローチし、価値観の共有と人生会議の重要性を伝えていきたいと思います。
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